これぞ芸術、精巧すぎる光の地上絵

東京ドイツ村
東京ドイツ村

東京ドイツ村は千葉県袖ケ浦市に位置する花と緑のテーマパークで、敷地面積は27万坪と東京ドーム約19個分の広さを誇る。目に鮮やかに映る光の魅力だけでなく、“心の中まで明るく照らし出す”をイルミネーションの本質と考え、2006年よりスタート。毎年来場者を増やし、2019年には14回目を迎えている。毎年テーマを決め、様々な色彩のLED電飾やオブジェを装飾し、幻想的で美しく楽しい世界を創出。マルクトプラッツ周辺の広場では、植栽、壁面、装飾、建物の屋根の全てが音と光でシンクロするイルミネーションショーが行われ、豊かな斜面を抱く広大な敷地には、絵本の中に迷い込んだような、グラウンドイルミネーションが展開。アイデアを生かした様々な演出は、張り巡らされたウッドデッキを歩くことでじっくりと楽しめる。その他、全国で最初の事例となった七色に輝くレインボートンネル、遠方の横浜夜景と共にイルミネーションを観覧車から眺めるアトラクションなど、毎年多くの来場者を楽しませている。俯瞰で楽しむ光の地上絵のクオリティはもはや右に出るものがいないほど、精巧に作り込まれた芸術的な光の絵画と言えるだろう。また、全国イルミネーションランキングにおいてもランキング上位の常連として名を連ねている。

環境先進国ドイツを冠する施設だからこそ、環境対策も万全

東京ドイツ村
東京ドイツ村

その名称に「ドイツ」とあるように、環境先進国であるドイツ同様、自然環境への配慮や対策も大きなテーマとなっている。年間を通して自然体験できるイベントを実施する一方、事務所や冷房による節電も実施。今年も恒例のウインターイルミネーションを開催するが、数々の対策によって今冬の節電や環境対策も万全だ。
また、「袖ヶ浦市という地元の活性化もさらに取り組んでいきたい。袖ケ浦駅からの路線バスを増便して運行することで、電車での来園をしやすくしCO2削減にも努めています」。節電対策もあり、つい化石燃料を多用する方向性に進みがちだが、観光活性化とともにCO2削減に対してもしっかり行う「東京ドイツ村」。そう考えていくと、世の一歩先を行く印象だ。

日本を元気に!夢を持たせるイルミネーション

東京ドイツ村

2019年のウインターイルミネーションのテーマは「飛び出せ!ピコピコ!ドリームワールド」。期間は11月から4月まで長期間開催する予定。また同施設は子どもからお年寄りまで楽しめるよう、電動カートによる回遊も可能でイルミネーションの新たな楽しみ方を提供している。これまで以上に充実したイルミネーションイベントになること間違いないだろう。
「東京ドイツ村」は日々、自然環境を守り、その大切さを伝える努力を欠かすことはなかった。そして、常に来場者目線で多くの“笑顔を生む仕掛け”を実現し、千葉県を代表する観光施設としての役割を担うまで成長を遂げた。果たして今年のウインターイルミネーションはどのような手法で私たちを笑顔に導いてくれるだろうか。今から楽しみで仕方がない。