大胆なイルミネーションのコンセプト

西武園ゆうえんち

埼玉県の丘陵部に位置し、東京都内からのアクセスも良い西武園ゆうえんち。年に一度ウィンターイルミネーションを実施しており、2016年で7年目を迎える。ここ数年のテーマは「イルミージュ」と題して開催しているが、そのキャッチコピーは毎年多くのメディアをはじめ観光客や市民の注目を大きく集める。例えば、「想像を絶するイルミ」や「結婚したくなるイルミ」等がそれ。また、「幸子とイルミがあなたを照らす」というコンセプトのもと、小林幸子さんプロデュースによるインパクトあるイルミネーションが展開された。2016年はこれまでにないイルミネーションコンセプトをもとに大胆なリニューアルが行われたが、その魅力に迫っていこう。

世界のイルミネーションが集結!?

西武園ゆうえんち

2016年のイルミージュは県内最大規模の約350万球を使用。コンセプトは史上初の「光の博覧会」。なんと、世界の7か国+αのイルミネーションが一堂に集結するという“ワールド・エキスポ・ナイト”がテーマに。世界各国のイルミネーションが日本の技術を用いて再現されている。例えば、光り輝く凱旋門やエッフェル塔のオブジェによりシャンゼリゼ通りを表現した「フランスエリア」。ニューヨーク・ロックフェラーセンターのクリスマスツリーを目指した高さ6mのツリーがそびえ立つ「アメリカエリア」。人間国宝によって作られた中国提灯が艶やかに飾られた「中国エリア」。そのほかにも、トルコ、イタリア、メキシコ、スウェーデン等、国によってエリアの雰囲気が大胆に変化し、まるで園内を巡るだけで“光の世界旅行”をしているような気分にさせてくれる。世界各国の光の文化を家族全員で楽しみながら学べるという、学習的なイルミネーションへの想いが「光の博覧会」というコンセプトとして表現されている。

圧倒的なパフォーマンス「劇場型イルミ」

西武園ゆうえんち

一方、2016年のメイン演出は、プールエリアで行なわれている「大海原のマッピング劇場」だ。高さ6.5m、横幅20という国内最大級ウォーターカーテンに水上に敷き詰められた85万球のLEDのほか、レーザー照明、プロジェクションマッピングが加わり、驚愕の光と音のショーを展開。2016年は水や水辺を活用するスタイルがトレンドとなったが、かつてないスケール感はまさに代表格と言えよう。同施設によると、「今後も驚きの演出とともに、世界のイルミネーションの拡大を目指し、東京オリンピックを見据えた未来のイルミネーション創りに励む」という。今後の進化にもますます期待が高まるばかりだ。