全国イルミネーションランキング七年連続第1位の魅力とは!?

ハウステンボス「光の王国」
ハウステンボス「光の王国」

2019年11月、「第七回イルミネーションアワード」において、全国イルミネーションランキング・総合エンタテインメント部門で見事、七年連続第1位を獲得したハウステンボス。他のイルミネーションイベントの戦国時代と言われているなか、今なお快挙を更新し続けている。施設最大の魅力といえば、世界最大1300万球のLEDと多彩な演出によって創り上げられる圧倒的な迫力。その代表的なひとつの例が、全長85m、日本最大の光の噴水ショー“ウォーターマジック”だ。ダイナミックかつスピーディーに吹き上がる光と水のエンターテインメントショーは、鑑賞者に衝撃を与えるクオリティだ。また2019年の新スポットとして登場したのが、祈りをテーマに創り上げられた“白銀の世界”。夜空の下で壮麗に輝くチャペルや10,000個のクリスタルがきらめくツリーなど、心まで透き通りそうな聖なる光で来場者を包み込むエリアだ。これだけでも十分期待感は高まるが、同施設の魅力はまだまだ終わらない。注目の演出をもう少し取り上げて紹介していこう。

日本初!世界初!によって日々前進、新たなる挑戦を!

ハウステンボス「光の王国」
ハウステンボス「光の王国」

同施設がこだわる個性といえば、新演出が毎年必ず登場することだろう。多くの有料型イルミネーション施設は、年々コストパフォーマンスを意識しがちだが、同施設では新演出が大前提。しかもそれらは全て、“日本初”“世界初”を冠することが可能な規模や質にこだわる。いまや定番の3Dプロジェクションマッピングも先駆けて実現していた。近年でいえば、イルミネーションの世界に参入した薄型有機EL照明を世界で初めて導入。夜のチューリップの世界観を見事に表現し、誰もが見たことのないフォトジェニックな光の花畑を創り出した。また人気の演出とされている“光の運河”も世界初の大規模導入事例のひとつ。フルカラー水中照明を遊覧船が航行する運河に敷き詰め、噴水ショーとライティングショーを組み合わせるというユニークな演出で多くの人々の注目を集めた。同施設の演出は全て、「誰もが見たことの無い世界を創りたい」という施設側の来場者に対する一心で実現されるのである。

イルミネーションの枠を超えた、“夜の風景”を目指して

ハウステンボス「光の王国」

これまで紹介した演出はあくまでほんの一部。ほかにも宮廷のイングリッシュガーデンで繰り広げられる“ジュエルイルミネーションショー”や子どもに人気の“光のどうぶつえん”、カラフルでポップなインスタ映えスポット“アンブレラストリート、圧倒的な光粒が魅せる“光の滝・ブルーウェーブ”等、一度訪れると凄まじい演出の数々に驚愕することだろう。もちろん園内には宿泊施設、飲食、お土産物など数え切れないほどに充実。同施設は年中夜間営業を行っているため、回りきれない人は日を変えて何度でも楽しめる。一度ゲートをくぐれば巡るだけでイルミネーションを十分に堪能できるが、一度はぜひドムトールン最上部の展望台に登ってほしい。園内の最も高い場所から一望できる光景に驚くはずだ。単にイルミネーションの煌めきではない。非日常的な王国の“夜景”が目の前に広がっているのだ。このような風景づくりの意識も、日本のナイトエンタテインメント発展を牽引している理由のひとつとされるのであろう。