第九回開催に向けてのメッセージ

 日本は他国に比べて夜に関する文化を古くから持っている国です。古今和歌集などの文学、月見台にみる建築、夜祭や送り火といった夜間行事の数も世界中で最も多い国と言われています。
そして、現代。夜景を愛でるという夜景鑑賞も日本文化といってはばからないほど、鑑賞する資源となるスポットも鑑賞する人々も共に成熟してきています。ビジネスとしても年々夜間の観光の拡大、土地の新たな魅力発掘のため、夜景への期待は高まってきています。

 その時流の中で、夜景を語り、夜景を利用でき、夜間観光を盛り上げられる人材の育成として、2008年より「夜景鑑賞士検定」(通称:夜景検定)を開催。夜景が好きな人はもちろん、観光業界を目指す学生の皆さん、旅行代理店、行政、展望台、ホテル、クルージング、交通など、観光業界に従事している方々等、これまで全国で9000人を超える方に受験していただき、約4800名にのぼる「夜景鑑賞士」が誕生しました。

 「夜景検定」は、単なる知識を深めるための検定というだけはありません。町おこしや旅行商品の開発等、具体的に観光に結びつけたいと願う方々にも数多く受験していただいています。結果、全国各地の夜景鑑賞士の方々から「わが町の夜景も観光資源として売り出せないか」等、多くの貴重な御提案、御意見を日本夜景事務局に寄せてくださるようになりました。

 その成果として、新たに「日本夜景遺産」への認定・登録を受けたスポットも登場しています。これは日本の夜間観光促進の素晴らしい一助だと思います。「夜景を活用した新商品を売り出したい」「滞在型観光を促進したい」「観光関連の企業に就職したい」「夜景をもっと楽しみたい」等、受験される方々には様々な動機が考えられますが、こうして夜景への理解を深めた方々が、次の夜間観光、夜景ビジネスの担い手として、何らかの形で夜の楽しみを倍増させていくキーマンになっていくことでしょう。実際、全国各地の観光分野ではその活躍が広がり始めています。

 また、「第三回」以降は、多くの皆様の御要望に応え、WEB受験システムを採用しました。これにより、北海道から九州・沖縄まで、2級・3級が全国のご自宅で受験できるようになり、大変好評をいただいています。

 夜景ツアーがプランニングできるまでの具体的なスキルの取得を目指す1級は、東京・大阪会場の二会場で開催。2級を通過された方は、そのままのスキルを生かしていただきながら、約3ヶ月後に受験できるように設定しています。

 受験されたことのない方はもちろん、一級夜景鑑賞士「夜景マイスター」を目指す方まで、皆様の受験をお待ちしております。
 
一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー
代表理事・夜景評論家 丸々もとお
http://www.superyakei.com